10センチ級光学衛星で地球観測を強化―韓国サトレックが4機打ち上げ予定
韓国のサトレック・イニシアティブが親会社のハンファ・システムズと連携し、超高解像度の光学衛星4機を製造・打ち上げる計画を明らかにした。9月17日にパリで開催された世界宇宙ビジネスウィーク会議でのスピーチで、サトレック・イニシアティブの経営幹部ユージン・キム副会長が発表した。
新しく打ち上げられる光学衛星は10センチ級の解像度を実現し、ハンファが7月に発表した合成開口レーダー(SAR)コンステレーションを補完する。ハンファのSARコンステレーションは64機の衛星で構成され、2031年までに30分の再訪周期を実現する設計となっている。
2025年打ち上げのSpaceEye-Tから飛躍的な進化
サトレック・イニシアティブはすでに25センチ級の光学画像を取得する衛星SpaceEye-Tを2025年に打ち上げている。新たに計画する10センチ級衛星はこの実績をもとに、より高い解像度を目指すもの。キム副会長は「超高解像度SARと超高解像度電子光学衛星を組み合わせることで、防衛・情報分野での衛星サービスに新たな機会をもたらす」と述べた。
併せてサトレック・イニシアティブ傘下のSI Analyticsが人工知能に基づく衛星画像解析を提供し、顧客は「タイムリーで正確なアクショナブルインテリジェンス」へのアクセスが可能になるという。
極低軌道での運用に伴う技術的課題
10センチ級の高解像度を達成するため、ハンファの衛星は高度400キロメートル未満の極低軌道で運用される予定だ。この低軌道運用は大気圏ドラッグと原子酸素への露出による機体への磨耗が問題となる。そのためハンファは高度約500キロメートル付近でテスト衛星を打ち上げ、段階的に軌道を低下させて将来の衛星開発に向けたデータを取得する戦略を採用している。
地球観測衛星市場では解像度の向上競争が進行中だ。エアバスは2028年に20センチ級の画像を取得するプレアデス・ネオ・ネクスト衛星の開発を進めており、バントール社も20センチ級画像を目指すヴァンテージ・コンステレーションを計画している。イメージサット・インターナショナルも9月8日に25センチの固有解像度を持つ地球観測衛星の計画を発表している。キム副会長は「地球観測市場の大手企業が高解像度にシフトしている中、サトレック・イニシアティブは最前線を維持する取り組みを進めている」と語った。
出典: SpaceNews
