長征12号の連続打上げで露呈した中国宇宙開発の課題

長征7A(Long March 7A)ロケットの爆発的な失敗からわずか1週間後の8月16日、中国は長征12号(Long March 12)による衛星打上げを強行した。この迅速な再開は、先週の異常がエンジンの問題ではないことを示す一方で、中国の主要プログラムに深刻な影響を与える可能性を浮き彫りにしている。

長征12号は現地時間8月16日午前0時10分(協定世界時8月16日4時10分)、海南省の海南商業宇宙打上げセンターのパッド2から打ち上げられた。中国航天科技集団公司(CASC)は打上げの成功を発表し、ペイロードが衛星インターネット「国網(Guowang)」の新しいバッチであることを明らかにした。今回は国網として24番目の運用バッチの打上げであり、軌道上の国網衛星数は実験衛星を除いて195基に達した。国網計画は低軌道に約13,000基の衛星配置を目指している。

同ロケットはCASC傘下の中国商業火箭公司が運用し、本ミッションは標準的な使い捨て型の長征12号の7度目の打上げだった。CASCはメタン液体酸素仕様の長征12A、ケロシン液体酸素仕様の長征12Bも運用しており、両者は初号機で軌道に到達したものの、第1段階の回収には至っていない。地元報道によれば、パッドは7月上旬の歴史的な長征10B(Long March 10B)飛行を支援した5メートルロケット用から、わずか2.5日で4メートルロケット用に切り替えられたという迅速さが強調された。

エンジン系統の問題を排除した長征12号の成功

YF-100Kエンジンを搭載する長征12号の打上げ成功は、8月10日の長征7A失敗の原因がエンジン関連ではないことを示唆している。長征7Aは第3段階が長征3B(Long March 3B)ロケットから継承されており、今回の異常による長征7A機体の運用停止は静止軌道打上げの計画変更を余儀なくされる。長征3B自体も1月の失敗から最近になって飛行を再開したばかりで、中国の主力GEO打上げロケットの運用にさらなる影響が波及する可能性がある。

UAE向け地球観測衛星も同時打上げ

長征12号の打上げから数時間後の現地時間8月16日午後11時2分(協定世界時8月17日3時2分)、長征2C(Long March 2C)ロケットが太原衛星打上げセンターから打ち上げられた。搭載されたのはアラブ首長国連邦(UAE)向けの「衛星地球観測(SEO)」である。中国輸出入銀行傘下の中国長城工業公司(CGWIC)によれば、本ミッションは先端宇宙技術の開発と、持続可能性および将来発展への貢献を目指すものだ。衛星はUAE大学の国家宇宙科学技術センター(NSSTC)のプロジェクトで、UAE宇宙庁および中国のパートナー企業と共同開発された。

長征12号と長征2C両ミッションは2026年の中国の58番目および59番目の打上げである。中国は今年100回以上の打上げを目指しているとみられており、民間企業の朱雀3号(Zhuque-3)ロケットやギャラクティック・エナジーのパラス1号(Pallas-1)ロケットも近日中に酒泉宇宙センターの商業革新打上げゾーンからの初号機打上げを控えている。

関連動画

出典: SpaceNews