NASAの若き人材育成を担うメンター——ジョンソン宇宙センターの指導者たち
ライス大学の学生マルヴィカ・バルドワジは、NASAジョンソン宇宙センターで姿勢制御・誘導・航法(GN&C)エンジニアのダニエル・コーエンに師事している。バルドワジがコーエンの多忙な業務の中でもインターンの指導を続ける余裕があるか尋ねた際、コーエンは「何を重要と考えるかは君次第だ」と答えた。10月27日の全米メンタリングデーに際し、バルドワジはコーエンのアドバイスと支援がジョンソン宇宙センターでのインターン経験をいかに形作ったかを振り返っている。
計算数学の知識を現場で活かす
バルドワジはライス大学で計算応用数学を専攻し、GN&Cチームのインターンとして働いている。同チームは宇宙機が軌道上で自らの位置を把握し、機動を行う方法に焦点を当てている。彼女が取り組む研究開発は、国際宇宙ステーション(ISS)の運用終了時にNASAが安全に軌道離脱させるために使用する米国のデオービット・ビークルのスラスタ発火を分析するツール開発である。
バルドワジはコンピュータシミュレーションも活用し、当該ビークルの制御システムをテストしながら、システムが機能喪失しうる条件を特定する作業を進めている。
メンター制度を通じた次世代育成
NASAのSTEM教育推進局(Office of STEM Engagement)を通じて、バルドワジのようなインターンは宇宙機関の実プロジェクトに貢献する傍ら、NASAのメンターから学びを得ている。同時に技術スキルと実務経験を積み重ね、宇宙探査分野でのキャリア形成を目指している。コーエンのような現場エンジニアからの指導は、学生が大学での理論的学習と実践的な課題解決をつなぐ架け橋となっている。10月9日には、コーエンがインターンらを引き連れて屋外での軌道力学講義を実施。バルドワジをはじめ、ルーカス・アントン・アロンソ=ムノイェロ、ネイサン・サミュエル、マルコス・ペーニャらが参加した。
