次世代月面活動を支える実験施設—NASAグレン研究センターの音響・空力試験体制

NASA グレン研究センターでは、月面での次の宇宙活動に向けたシミュレーション準備が進行中だ。こうした準備には、複数の世界クラスの実験施設が動員されている。同センターが保有する主な施設は、9×15フィート低速風洞(9×15 LSWT)、空力音響推進研究所(AAPL)、小型高温ジェット音響リグ(SHJAR)、ノズル音響試験リグ(NATR)、DGENエアロプロパルション研究タービンファン(DART)、音響試験研究所(ATL)である。

航空エンジン開発に特化した低速風洞

9×15フィート低速風洞は、航空機エンジンの空力特性と音響特性を離着陸時の条件下で研究するために設計されている。空港周辺地域の騒音低減に貢献することが目的だ。この施設では2019年に大規模な改修が完了し、気流性能の向上と背景騒音の低下が実現した。試験用の実験推進機が発生させる音を測定するため、新たに5センサー式トラバーシングマイクロフォンレーキが導入されている。

音響試験に特化した大型ドーム施設

一方、空力音響推進研究所は半径65フィートの測地線ドーム構造を採用した双目的施設である。コミュニティ騒音の削減と航空機エンジン・エンジン部品の空力音響試験の両立を目指している。ドーム内部の試験エリアは、半無響室または無響室として構成可能な設計になっており、反響のない音響環境で正確な測定が実施できる仕組みになっている。

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出典: NASA Breaking News