赤外線天文衛星「PRIMA」、2033年打ち上げへ NASAが開発段階を進める
ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡(Nancy Grace Roman Space Telescope)の打ち上げに続き、NASAは赤外線天文衛星「PRIMA」(Probe far-Infrared Mission for Astrophysics)の新しい開発ミッションの発表を行った。2033年の打ち上げを目指すこのプロジェクトは、9月25日(米国時間)にフェーズB開発への移行が正式決定。予備設計のさらなる詳細化とともに、NASA内での技術および予算審査が進められることになった。
複数国による国際協力体制が確立
PRIMAはジェット推進研究所(JPL)を主導機関として、NASA傘下のゴダード宇宙飛行センターとマーシャル宇宙飛行センターとの協力の下で開発される。国際的には、カナダ、フランス、ドイツ、日本、韓国、英国の宇宙機関が参画する体制が敷かれた。プロジェクト承認時には最大で12億ドルの開発予算枠が設定される予定だ(打ち上げコストなどは別途)。
カリフォルニア工科大学(Caltech)の赤外線処理・解析センター(IPAC)は、望遠鏡から送られてくる生データを受信、処理、保存する「ミッション科学センター」として指定されている。宇宙の謎を追究する天文学者たちが利用するデータベース機能を担う重要な拠点となる。
宇宙の成り立ちを探る新しい窓
NASAの科学部門の副長官であるニッキー・フォックス氏は、このミッションを「深宇宙への人類の次の窓」と位置づけた。PRIMAは惑星や星、ブラックホールの形成過程を明らかにするとともに、地球の水がいかにして存在するようになったのかを解き明かす可能性を秘めている。同時にNASAの探査機プログラム(Explorers Program)内に新たなカテゴリー「プローブ・エクスプローラーズ」を創出する意義も持つ。
出典: Spaceflight Now
