パーサヴィアランスが捉えた「ターコイズベイ」—火星の地質が360度パノラマで明かされる
NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが、Mastcam-Z(マストカム・ゼット)カメラを用いて「ターコイズベイ」と呼ばれる地質領域の360度パノラマ画像を撮影した。この画像は、火星のマージンユニット内の地質的に興味深い地域を捉えている。
撮影は2023年10月5日から10月16日にかけて行われ、ミッション開始からの火星日(ソル)換算で第933日目から944日目に相当する。撮影に用いられた818枚の画像を合成して、自然色パノラマが作成された。
高い色彩コントラストを強調した画像処理
記録されたデータは自然色版に加えて、強調色版(図A)も提供されている。強調色版では色帯を処理して視覚的なコントラストを向上させ、色の違いを際立たせている。火星の地表に存在する鉱物組成の微妙な違いを識別する上で、このような画像処理は科学的価値が高い。
Mastcam-Zの開発と運用体制
Mastcam-Zカメラの運用はアリゾナ州立大学が中心となって進められており、カメラの設計・製造・試験・運用に関してはサンディエゴのマリン・スペース・サイエンス・システムズとの協力体制が敷かれている。加えてコペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所が、キャリブレーション・ターゲットの設計・製造・試験に携わっている。
パーサヴィアランス探査車そのものはNASAのジェット推進研究所(JPL)が建造・運用管理し、カリフォルニア工科大学(Caltech)がこれを委託運営している。
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