NASAがSpaceXに追加3ミッションを発注、国際宇宙ステーション運用体制を強化

NASAはSpaceXに対し、国際宇宙ステーション(ISS)への乗員輸送ミッション3機の追加発注を決定した。商用乗員輸送能力契約(Commercial Crew Transportation Capability、CCtCap)の変更契約として発表されたもので、これによりSpaceXの総ミッション数は17機に増える。NASAは2つの商用宇宙企業によるクルー運用という態勢を維持しながら、ISSへの継続的なアクセスを確保する方針を示した。

9億4600万ドル規模の契約拡張

今回の追加対象となるのはCrew-15、Crew-16、Crew-17の3つのミッション。固定価格で複数年にわたる運用を想定した契約形式が採られており、3ミッション全体及び関連サービスの契約額は9億4600万ドル(約1400億円相当)に上る。この金額には地上作業、打ち上げ、軌道上での運用、回収・帰還作業のほか、各ミッションごとの貨物輸送とISS滞在中のリボート機能(緊急時の脱出手段)が含まれている。契約の実行期間は2030年までを予定しており、SpaceXとのCCtCap契約全体の累計額は59億2000万ドルに達する。

公開入札を経ずに変更契約に至った背景

NASAは5月に追加ミッションの購入方針を事前告示していた。今回の契約変更は現在の単独供給者(sole source)としてのSpaceXに対する修正であるが、必要に応じてNASAが将来さらなる輸送サービスに関する契約変更を求める道は閉ざされていないとNASAは明記している。

SpaceXへのCCtCap契約は2014年にNASAがボーイング(Boeing)との共同受託を決定した公民連携事業に端を発している。

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出典: NASA Breaking News