ルイジアナ上空に浮かぶ月の影——深い部分月食が米国を横断

2026年8月28日の夜間、月が地球の影に入り込み、深い部分月食が発生した。東部夏時間(EDT)の午前0時13分に最大食となったその瞬間、月の円盤の96.3%が地球の本影(太陽光が完全に遮断される影の中心部)に沈んでいた。この月食は南米大陸を除くアメリカ大陸の大部分(アラスカと北西部カナダを除く)、西ヨーロッパ、西アフリカにかけての広大な地域で観測できた。

NASAのミショード組立工場から撮影された天文現象

今回の月食を捉えた写真は、ルイジアナ州南部から撮影された。この地にはNASAのミショード組立工場(Michoud Assembly Facility)が所在している。同施設は米国における大規模な宇宙構造体・システムの製造・組立における最高峰の施設として知られており、スペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットのコア・ステージなどを手がけている。SLSロケットはNASAのアルテミス計画を推進する核となる打ち上げシステムであり、月面探査を目指す野心的なプログラムを支える存在だ。

地球の影に月が深く沈み込む瞬間、ルイジアナの空には人類の宇宙開発の歴史が刻まれた景観が広がっていたことになる。

関連動画

出典: NASA Breaking News