キューブサットの高精度観測を実現する新型粒子検出器、宇宙開発に新局面
小型衛星「キューブサット」の性能を大幅に向上させる新しい計測器が開発された。エネルギッシュな粒子の測定能力を従来比で飛躍的に高める技術で、コンパクト設計にもかかわらず、大型衛星並みの精度を実現したとされている。この開発により、低軌道から外部空間まで、より詳細な宇宙環境データの取得が可能になるとみられている。
小型衛星が本格的な科学観測へ
キューブサットはロケットの相乗り打ち上げで低コスト化でき、開発期間も短いため、大学や新興企業による宇宙利用を加速させてきた。しかし計測精度の限界が課題とされていた。今回開発された粒子計測器(エネルギック・パーティクル・ディテクタ)は、サイズを最小化しながら高忠実度(ハイフィデリティ)の測定を実現。宇宙天気や放射線帯の変動、太陽活動との関係を調べる観測に適用できるとされている。
宇宙天気の監視態勢が強化される可能性
地磁気嵐や太陽粒子イベントといった宇宙天気現象は、通信衛星や電力網に影響を及ぼす。現在、その監視は限定的な衛星群に依存しているが、小型キューブサット群による常時監視ネットワークの構築が視野に入った。新型計測器の採用により、分布観測による三次元的なデータ取得が期待される。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)もキューブサット活用による気象・宇宙環境監視の拡充を検討しており、この技術は国内プロジェクトへの応用も見込まれている。
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