SpaceXは2026年7月17日、次世代大型ロケット「スターシップ」の13度目の統合飛行試験(Flight 13)の打ち上げを中止した。米国テキサス州のスターベース施設での発射準備中に、技術的な問題が検出され、同日の打ち上げは見送られたとみられる。
打ち上げ中止の経緯
SpaceXの運用チームは、打ち上げ予定時刻の直前に機体の診断を実施していた。その過程で、スターシップの推進システムや搭載センサーに異常兆候が記録されたという。具体的な不具合の内容は当初明らかにされていないが、同社は安全基準を厳格に適用し、問題の完全な解決までは飛行を延期する方針を表明した。この判断は、以前の飛行試験における学習と改善への取り組みを反映している。
スターシップ開発の現段階
スターシップは、人類の月面および火星探査を視野に入れたSpaceXの戦略的プロジェクトである。これまでの12回の飛行試験を通じて、エンジン性能、着陸精度、再利用技術の検証が段階的に進められてきた。Flight 13では、より複雑なペイロード展開実験やエンジン性能の新段階の検証が予定されていたとみられる。打ち上げ延期は痛手であるが、開発スケジュール全体への大きな影響は限定的と考えられている。
SpaceXは次の打ち上げ時期について正式な予定を発表していない。同社は数日以内に機体の詳細な点検を完了し、再打ち上げの日程を提示する見通しである。
関連動画