SpaceX、米軍向けデータ衛星21基を軌道投入―延期から5日後の打ち上げ成功

SpaceXはカリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から日本時間10月10日夜、米軍の宇宙開発庁(SDA)向けのデータ衛星21基を搭載したFalcon 9ロケットを打ち上げた。5日前の10月5日には打ち上げ直前で自動中止に追い込まれており、今回の成功はその延期から5日後の実現となった。

打ち上げ直前の自動中止―Stage 2の異常が原因

10月5日の打ち上げは、残り58秒の段階で自動中止システムが作動した。ロケットの搭載コンピューターがカウントダウンの制御を引き継いだ直後の判断だった。SpaceXによれば、中止の理由は「Stage Two(第2段)に関する若干の異常データ」だという。その後、ロケットは射点で水平位置に降ろされ、問題の究明が進められた。

打ち上げは以降、1日ずつ延期を重ねた。同社の打ち上げ解説担当アティカス・ヴェデラ氏によると、「週を通じた追加時間により、機体システムの二重確認と射場の軌道調整が可能になった」とのこと。10月9日に発生したヴァンデンバーグからのミサイル試験が軌道上の競合を生じさせたとみられ、この調整期間がその解決にも充てられた。

西海岸唯一の打ち上げ施設から南方軌道で投入

今回の打ち上げは現地時間10月12日午前12時39分(太平洋夏時間)、ヴァンデンバーグのSpace Launch Complex 4E(SLC-4E)から実施された。SLC-4Eは現在、SpaceXが西海岸で保有する唯一の打ち上げ施設である。ロケットは同施設からの離陸後、南方軌道を取った。

今ミッションの公式名称はTranche 1 Transport Layer A(T1TL-A)で、SDA向けの本格運用衛星を軌道投入する4番目のミッションに当たる。これは「Proliferated Warfighter Space」と呼ばれる広大な衛星コンステレーション構想の一部を成すものである。

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出典: Spaceflight Now