ハッブル後継機、ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡が打ち上げ成功

SpaceXのファルコンヘビー(Falcon Heavy)ロケットに搭載されたナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡が打ち上げられ、予定通り運用場所であるラグランジュ点L2に向かっている。43億ドルの予算が投じられたこのミッションにより、宇宙観測は新たな段階を迎えることになる。

ハッブルをはるかに上回る観測能力

ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡が備える広視野カメラ(wide-field camera)は300メガピクセルの解像度を持つ。その能力を数字で説明するなら、一枚の完全解像度画像を表示するには50万台の4Kテレビが必要になるほどの情報量だ。面積に換算すれば、ローマンが捉える一枚の画像は45ブロック分の広さに相当し、ヨセミテ国立公園のエルキャピタン全体をすっぽり覆うほどになる。

こうした高い解像度と感度を持つ高度な検出器により、ローマンはハッブル宇宙望遠鏡の1000倍の速さで宇宙の広大な領域をスキャンできる。データ処理能力の差は圧倒的だ。ハッブルは30年間の運用で約172テラバイトのデータを地球に送信してきたのに対し、ローマンは5年間の基本ミッション期間中に2500テラバイトという莫大な量を送り込む予定である。簡潔に言えば、ローマンは1か月間で、ハッブルが100年かけて集められるのと同等のデータを収集する能力を持つのだ。

宇宙望遠鏡技術の転用

ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡が搭載する鏡は、もともと人工衛星用に製造されたハッブル級の光学系を寄贈されたもだ。ファルコンヘビーロケットはフロリダのケネディ宇宙センター39Aパッドに配置され、打ち上げに向けた準備が進められた。

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出典: Spaceflight Now