新興企業Cowboy Spaceが中型ロケット「Big Iron」を発表―供給不足の市場で新勢力参入

民間宇宙企業による中型ロケットの新規開発発表は久しぶりのニュースとなった。先週、Cowboy Spaceという新興企業が中型ロケット「Big Iron」の仕様を公開したのだ。ロケット名は、カントリー・ウェスタンの名曲「Big Iron」で知られるMarty Robbinsの楽曲にちなんでいる。

現在、宇宙産業界ではロケット打ち上げへの需要が供給を上回る状況が続いている。こうした市場環境の中で、Cowboy Spaceが新型ロケットを発表したのは、機が熟した状況を活かそうとする判断と見られる。

開発の遅れが課題

ただし、Big Ironを巡っては慎重な見方も示されている。発表時点では、Cowboy Spaceは他の中型ロケット開発企業と比べて進捗で大きく後れを取っているとの指摘がある。すでに打ち上げ準備段階に入っている競合企業が複数存在する中、Cowboy Spaceは先週の公開発表でも目立った実機を示すことができなかった。つまり、名前の格好よさと実際の技術水準は別問題ということだ。

Virgin Galacticの新型機が拠点へ

このほか、Virgin Galacticも動きを見せている。同社の新型宇宙船Delta-classの初号機が先週水曜日にアリゾナ州の工場を出発し、隣接するニューメキシコ州にあるSpaceport Americaに向かった。到着後は、亜軌道飛行による宇宙圏の縁までの到達を目指す試験キャンペーンの準備が進められる予定だ。Virgin Galacticは、この機体による初の商用宇宙飛行実施を見込んでいるという。

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出典: Ars Technica Science