月面ミッション向けリサイクル技術、MITが開発―NASAコンテスト第2段階で優勝
マサチューセッツ工科大学(MIT)のチームが、NASAの「ルナリサイクルチャレンジ」第2段階で最優秀賞に選ばれた。月面やより遠い宇宙へのミッション中に生じる廃棄物を削減するため、布地やプラスチック、フォーム、金属といった一般的な素材のリサイクル方法を開発することが同コンテストの目的だ。
受賞したのは、学部生、大学院生、博士課程の学生で構成されるMITのチーム「Composites for Extraterrestrial Recycling By Engineering the Reuse and Upcycling of Zotek(CERBERUZ)」。彼らは総額77万5000ドルの賞金を獲得した。
混合廃棄物を粉末に変換、材料として再利用
CERBERUZ技術の革新的な点は、混合廃棄物の扱い方にある。従来は分別して処理すべき汚染物として見なされていたZotekフォームのような素材を、粉末状に粉砕したうえで補強材として転用する仕組みだ。この粉末は、射出成形による最終部品の製造や3Dプリンター用のフィラメント供給源となる。
MITチームは同コンテストの2つのトラックで優勝を果たした。1つはプロトタイプ開発、もう1つはリサイクルシステムの「デジタルツイン」と呼ばれる仮想モデル開発である。
2年間の競争を通じた技術革新の成果
NASAマーシャル宇宙飛行センター(アラバマ州ハンツビル)のセンテニアルチャレンジプログラムマネージャーであるジェニファー・エドマンソンは、「ルナリサイクルチャレンジの最終段階は、このコンテストがもたらした2年間にわたるイノベーションの集大成である」とコメントしている。
