ブルー・オリジン(Blue Origin)は、超大型ロケット「ニュー・グレン」(New Glenn)の打ち上げ失敗の原因がエンジンの不具合にあったと特定した。同社が公表した調査結果によると、今年実施された初号機の打ち上げで、メインエンジンの機械的な欠陥がロケット全体の喪失につながったとされている。
エンジン欠陥の詳細
ブルー・オリジンの調査チームは、ニュー・グレンに搭載されたBE-4エンジンの設計・製造工程に問題があったと結論づけた。具体的には、エンジン内部の特定の部品が規格を満たさず、飛行中に予期しない負荷がかかった際に損傷したと考えられている。この欠陥は初期の地上試験では検出されなかったとみられ、飛行データの詳細な分析によってようやく明らかになった。ブルー・オリジンは当該部品の設計を改良し、製造工程における品質管理の強化も実施することを発表している。
再打ち上げに向けた対応
同社は次の打ち上げに向けて、すべてのエンジンについて追加の検査と試験を実施する予定だ。ニュー・グレンは衛星打ち上げサービスやNASA関連の商用輸送ミッションを担う重要なロケットであり、この失敗は同社の商用宇宙事業スケジュールに影響を与えていた。修正作業の進捗状況によっては、次の打ち上げは2027年内に実現する可能性があるとされている。今回の事故と対応は、宇宙開発における信頼性確保の重要性をあらためて浮き彫りにしている。
関連動画
