地上は夜でも空は昼間――スウェーデンで捉えた夜光雲
夜間に地上から見えるはずのない高高度の雲が、スウェーデン上空で明るく輝く姿が捉えられた。この現象は、地球が太陽を遮る際に起きる光学的な仕組みによってもたらされる。
地上で日没を迎える瞬間、上空の大気はまだ太陽光に照らされている。通常の雲は暗くなるが、夜光雲(noctilucent clouds)は極めて高い高度に浮かぶため、地平線下の太陽光でも十分に照らされ、暗くなった夜空で明るく見えるのだ。これらの雲は通常は薄暗すぎて視認できないが、夏季の日没直後に条件が揃うと観察が可能になる。
極域中間圏に浮かぶ最高高度の雲
夜光雲の正式な名称は極地中間圏雲(polar mesospheric clouds)という。これは地球上に存在する雲の中でも最も高い位置に形成される現象である。8月初旬にスウェーデン南部のリンショーピング付近の上空で撮影された画像では、青く輝く夜光雲の複雑なネットワークが、緑の草地の上に立つ樹々のシルエットを背景として映し出されている。撮影者はV. Höfer、D. Večerník、B. Večerníkováである。
急速に進む研究、残る謎
夜光雲に関する多くの知見は過去20年間の研究によってもたらされたばかりだ。それでも、これらの雲がどのように形成され、どう変化していくかについては、現在も活発な研究が続いている段階である。この高高度の現象が持つ複雑な物理プロセスはまだ完全には解明されていない。
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