NASAの新型ライダー「CASALS」、地表の3次元マップの空白を埋める
宇宙軌道上から地球の森林や地形を観測するライダー(LIDAR)は、細い線状のデータを集積してきた。だがその線と線の間には、科学者たちが直接測定したことのない数百万エーカー規模の広大な領域が存在していた。NASAゴダード宇宙飛行センター(GSFC)の研究チームが開発した新しい観測機器「CASALS」(Concurrent Artificially-intelligent Spectrometry Lidar System)は、この測定の盲点を解消し、地球表面の3次元地形図を前例のない精度で作成することを目指している。
機械部品に頼らない新しい光の操作法
従来のライダーシステムは、回転する鏡で光を機械的に操舵していた。これに対してCALSは波長そのものを操って光を制御するため、移動する部品を必要としない。この超小型設計により、宇宙ベースのセンサーが広大な地表を連続的に3次元で観測できるようになった。NASA地球科学技術室(ESTO)の支援を受けて開発されたCALSは、機械学習と超小型ライダー機器を融合させ、適応的に地球表面の広大な領域を「スイープ」する能力を実現している。
実飛行で機能を実証
2024年11月12日、CALSはデラウェア州グレートサイプレススワンプ上空を飛行し、ビデオ撮影を実施した。この映像では、樹冠の頂部が緑色、地面が紫色、近地表の植生が青色として表現され、従来のライダー観測では得られなかった密度の高い3次元データ取得が可能なことが示された。
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