スターシップが初の軌道到達に成功 ハワイ北方に着水

SpaceXの超大型ロケット「スーパーヘビー・スターシップ」が軌道飛行初号機「スターシップ・フライト14(Flight 14)」を達成した。テキサス州スターベースの発射台2番から打ち上げられたこのロケットは、約3時間のフライト後、ハワイ北方の太平洋に無事着水した。これまでの13度のサブオービタル試験飛行を経ての初軌道到達は、世界最強の実用ロケット実現に向けた重要な一歩となる。

トラブル対応で軌道に到達

スターシップ上段の6基あるラプター・エンジン(Raptor engine)のうち、1基が上昇段階で予定より早くシャットダウンした。イーロン・マスク率いる飛行制御チームはテレメトリデータを解析し、機体の他の部分は正常な状態にあると判断。その後、単一のラプター・エンジンによる2回目の燃焼で、軌道高度への上昇を完遂した。エンジントラブルに直面しながらも、計画通りに軌道への投入を成し遂げたSpaceXの対応能力が実証された。

初の運用衛星打ち上げに成功

軌道に到達したスターシップ上段は、3世代目のスターリンク・インターネット衛星26基をデプロイした。同ロケットが低地球軌道の運用衛星を初めて打ち上げたことになる。これらの衛星は、同社の拡大し続けるコンステレーション(衛星群)に追加される。

衛星の放出後、SpaceXの飛行管制チームは当初の計画を前倒しして帰還指令を出し、打ち上げからわずか3時間でミッションを終了させた。太平洋の夜明けの中、スターシップはハワイ北方への着水態勢に入った。

NASAの月着陸計画へ向けた前進

NASAにとって、スターシップの軌道到達と帰還は極めて重要なマイルストーンだ。2028年に予定されるアルテミス月面着陸ミッションでは、スターシップの派生型が使用される見通しであり、今回の成功はそのシステム確立に向けた重要な段階である。

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出典: Spaceflight Now