NASAとボーイング、失敗から2年後の無人試験飛行へ ―スターライナーの信頼回復作戦

2024年に推進システムの多重故障で2人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に9ヶ月以上取り残したボーイングのスターライナー(CST-100 Starliner)。NASAはこの苦い経験を踏まえ、今年12月から来年1月にかけて無人での試験飛行を計画している。改善されたシステムの動作検証を目的とした重要なミッションだ。

改良型エンジンで過去の失敗に決別

前回のミッション後、NASAとボーイングは抜本的な対策を講じた。推進システムのバルブを再設計し、より頑健なサブシステムを搭載するほか、複数の改修を施すこという。こうした措置は、2024年の事故を引き起こした不具合の再発防止に狙いをしぼったものである。

無人試験飛行に成功すれば、次のステップへ進む。NASAとボーイングは2028年中盤の有人飛行を目指している。ベテラン宇宙飛行士ウォーレン「ウッディ」ホバーグがスターライナー-2ミッションの指揮官を務め、後日発表される他のクルーメンバーとともに搭乗する予定だ。

アメリカの宇宙輸送能力を二本立てに

ISSへの宇宙飛行士輸送に現在対応できるアメリカの宇宙船はSpaceXのクルー・ドラゴン(Crew Dragon)のみである。NASAが早期のスターライナー復帰を望む理由は明確だ。2030年のISS引退までの間、アメリカの宇宙飛行士輸送能力を複数の手段で維持する必要があるからだ。信頼できるアメリカ製宇宙船の確保は、商用飛行への対応にも同じくらい重要な役割を果たすとNASA幹部は考えている。

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出典: Spaceflight Now