火星での食糧生産システム、NASAが革新的設計を表彰

NASAが9月24日、火星長期滞在に向けた食糧システムの開発競技「Mars to Table」の優勝者を発表した。300,000ドルの最高賞金はペンシルベニア州フィラデルフィアのChinyere Ukejeが獲得。その提案である適応型栄養インフラシステム(ANI)が、宇宙での食糧供給の未来を担う設計として評価された。

この競技は、宇宙に生活・勤務する宇宙飛行士に安全で栄養価の高い食事を提供する統合型食糧システムの革新的な解決策を求めるものだ。Mars to Tableは2026年1月にスタートし、2021年から2014年にNASAがカナダ宇宙局(CSA)と協力して実施した先行競技「Deep Space Food Challenge」の後継にあたる。

個別技術から「統合システム」へ

初代チャレンジは革新的な食糧生産方法そのものの試作に焦点を当てていた。これに対して今回の2026年大会は発想を転換し、個別の技術コンポーネント単位ではなく、限られた乗員の作業時間と保守負担で多様な食事を実現する、完全な食糧生産システムとしての概念化を求めている。

33カ国とアメリカの28州から合わせて113件の応募があり、審査の結果、5チームが最終選考で表彰された。総合で650,000ドルの賞金が配分される。

宇宙探査の根幹を支える食糧戦略

NASAのマーシャル宇宙飛行センター(ハンツビル、アラバマ州)でセンテニアル・チャレンジプログラムの責任者を務めるJennifer Edmunsonは、「この競技を通じて宇宙食糧システムの未来を進化させられることに興奮している。人類の宇宙探査の将来は革新的な食糧システムにかかっており、今回の応募内容の質の高さには驚かされる」とコメントしている。

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出典: NASA Breaking News