ハッブルとウェッブが太陽系の外縁天体から過去の痕跡を発見
ハッブル宇宙望遠鏡とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)という二つのNASAの主力観測機器が、初めて共同でトランス・ネプチューニアン・オブジェクト(TNO)の調査に乗り出した。太陽系の最果てを周回する、これら小さく淡い氷天体からは、遠い過去に起きた現象の痕跡が保存されていると科学者たちは考えている。
肉眼では捉えられない微小天体
トランス・ネプチューニアン・オブジェクトは、海王星の軌道よりもはるか彼方に存在する小天体群だ。その正体は小さく暗い氷質の物質であり、数々の謎に包まれている。これらの天体がいかに小さいかは、ハッブル宇宙望遠鏡とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡という高性能な観測装置を使ってさえ、わずかな光の点としてしか見えないほどである。
過去の記憶を読み解く観測
科学者たちが今回、両望遠鏡の観測能力を組み合わせることで目指したのは、これらのトランス・ネプチューニアン・オブジェクトが保有する過去の記録の読み取りだ。遠く離れた太陽系外縁部で形成・進化してきた天体の歴史は、太陽系全体の成り立ちを理解する上で貴重な情報源となるとみられる。ハッブル宇宙望遠鏡とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による協調観測は、微小で遠隔の天体からこうした太古の痕跡を引き出すための新たなアプローチを示唆している。
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