アドリア海上空に昇るネオワイズ彗星 早朝の撮影で捉えた劇的な映像

明け方の空に彗星が昇る光景を捉えた映像が、NASA天文学写真(APOD)で公開された。イタリアの撮影者が2020年7月8日の日の出前に記録したもので、C/2020 F3(ネオワイズ)彗星がアドリア海の上空に現れた瞬間をとらえている。

約4年前のこの時期、ネオワイズ彗星は肉眼で観測できる稀な天体として北半球の天文愛好家を魅了した。21世紀における数少ない肉眼可視彗星の一つであり、2020年の「大彗星」として知られている。

30分間に240枚を合成したタイムラプス映像

掲載された映像は、30分間にわたって撮影された240枚以上の画像を組み合わせたタイムラプス動画である。彗星がアドリア海の地平線から昇る様子が、時間圧縮された映像として表現されている。

背景には遠方の星々が輝き、手前には夜明け前に光る高層雲(夜光雲)が波打つように映り込んでいる。これら複数の要素が重なり、劇的な天体現象の光景が演出されている。

予想を超えた明るさが1ヶ月以上続く

ネオワイズ彗星の特徴は、その予想外の明るさの持続にある。彗星は1ヶ月以上にわたって高い輝度を保ちながら観測されたとされる。核の大きさは約5キロメートルに及び、そこからイオンテイル(イオン尾)とダストテイル(塵尾)が放出されている。

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出典: NASA Breaking News