宇宙の岩石が大気圏を生き残る7つの段階――SETI研究所の分析が明かす

隕石がどのように地球に到達するのか、その詳細なメカニズムが明らかになった。SETI研究所とNASA エイムス研究センターの研究チームは、75個の隕石落下データを分析し、宇宙の岩石(ボライド)が大気圏を通過する際に経験する7段階のプロセスを発表した。この研究成果は、学術誌『Meteoritics & Planetary Science』に掲載されている。

7段階で進む大気圏突入から着地まで

研究チームが明らかにしたプロセスは次の通りだ。第1段階は大気圏への突入、第2段階で光が発生し始め、第3段階では光が増し火球として見える。第4段階で光を保ちながら溶融が始まり、第5段階で岩石の前面が破砕し始める。第6段階では背面が破砕し、第7段階で溶融と破砕が続き、発光が止まった後に溶融が終わり、風によって地殻化した破片が散らされるという。

研究を主導したSETI研究所とNASA エイムス研究センターの流星天文学者ピーター・ジェニスケンズ博士は「従来、固い岩石は大気との衝突による莫大な熱と光で蒸発すると考えていた。しかし実際には、最初の溶融、その後の破砕が岩石の質量喪失を制御している」と述べている。

分析対象となった75個の隕石は、隕石の成分に基づき、異なる高度で7つの段階を通過していた。今回の知見は惑星防御措置をより効果的に策定し、宇宙の岩石が上空で爆発した場合への対応準備に役立つ可能性があるという。

過去の空中爆発――チェリャビンスク隕石衝突の教訓

2013年2月15日、ロシアのチェリャビンスクに直径20メートルの近地球小惑星が秒速19キロメートルで突入し、約30キロメートルの高度で爆発した。その威力は広島原爆の約30倍に相当し、約1500人が負傷した。爆風で7200棟以上の建物と6つの都市に及ぶ地域でガラスが破裂し、損傷の大部分はその破片によるものであった。

さらに遡る1908年6月30日、ロシア上空で発生したツングスカ爆発は、より大きな直径50~100メートルの物体が約5~10キロメートルの高度で爆発したもので、その威力は広島原爆の約1000倍だった。この爆発により、面積2150平方キロメートル以上の地域で約8000万本の樹木が倒された。

天文用語の正確な使い分け

記事中で「宇宙の岩石」と表現した物体は、科学的には「ボライド」と呼ばれる。ただし、天文現象を正確に理解するため、関連用語の区別が重要だ。直径1メートル未満の宇宙空間の物体は隕石体(メテオロイド)、1メートル以上のものは小惑星(アステロイド)と定義される。大気圏を通過する際に発生する光の筋が「流星」(メテオ)で、大気圏を生き残って地表に到達した物体が「隕石」(メテオライト)である。

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出典: Universe Today