NASA、月の影を追跡して皆既日食の謎に迫る
高高度航空機で太陽のコロナを観測
NASA のジョンソン宇宙センターのパイロットたちが、2026年8月12日の皆既日食を観測するため、特殊な使命を遂行する。テキサス州ヒューストンのエリントン・フィールドから飛び立った WB-57F 高高度研究航空機は、アイスランドを基地として月の影の経路を飛行し、太陽のコロナについてのデータ収集を目指している。
パイロットのジョン・グスティーン氏とセンサー機器オペレーターのキャリー・クレム氏が搭乗する WB-57F は、ヨーロッパ上空で起こる皆既日食の際に、科学者たちが長年抱き続けてきた謎に取り組む手段となる。その謎とは、太陽の目に見える表面より外層大気(コロナ)がなぜはるかに高い温度を持つのかということだ。
月の遮蔽がもたらす観測機会
皆既日食は、月が太陽の明るい表面を一時的に隠し、より薄暗い外層大気を露出させるため、コロナを詳しく調べるうえで独特の機会を提供する。科学者たちが必要とするデータを捉えるには、正確な時刻に正確な場所にいる必要がある。そこで WB-57F の高度約5万フィートでの飛行により、より鮮明なコロナの視界が得られるようになる。
この観測期間中に収集されたデータは、エネルギーと物質がどのようにコロナを通じて移動し、太陽から放出されるのかを科学者たちがより良く理解するのに役立つ。こうした知見は宇宙天気についての理解の向上につながるとみられる。
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