小型衛星メーカー、飛行実績のある統合バスシステム「FleXbus」を発表
RTXのレイセオン事業部傘下にある小型衛星メーカーのブルー・キャニオン・テクノロジーズが、8月26日にコロラド州ラファイエットで新型宇宙機サブシステム「FleXbus」を発表した。このシステムは、顧客が独自の宇宙機を開発する際に、飛行実績のある複数の宇宙機コンポーネントを統合したキットとして提供されるもの。
FleXbusの核となるのは、ブルー・キャニオン・テクノロジーズが業界で先導する位置にある「FleXcore」姿勢制御・航法・誘導(GNC)サブシステムである。このプラットフォームに、アビオニクスコンピュータ、コマンド・データハンドリング(C&DH)システム、センサ、アクチュエータ、電力制御装置、バッテリー、ペイロードおよび周辺システムのインタフェース、フライトソフトウェアなどを統合。オプションとしてソーラーアレイ駆動装置、ソーラーパネル、ヒンジ機構、通信・推進システムの一部も利用できる。
顧客主導の設計と技術習得
FleXbusの特徴は、顧客に対して宇宙機構造の選択を制限しない自由度を与えることにある。ブルー・キャニオン・テクノロジーズのゼネラルマネジャーであるクリス・ウィンスレット氏は「顧客は自らの施設内でブルー・キャニオン・テクノロジーズの実績のあるコンポーネントを統合することで、打ち上げを加速し、独立した能力を構築し、ミッション固有の設計に集中でき、統合の実践経験を得られる」と述べている。
FleXbusは、実績のあるFleXcore姿勢制御システムを基盤としながら、追加のコンポーネントを含めることで、宇宙機バス全体の機能に対する統合型アプローチを実現するプラットフォームという位置づけである。
ブルー・キャニオン・テクノロジーズの事業規模
ブルー・キャニオン・テクノロジーズは現在、160機を超える宇宙機の受注を抱えており、多様なミッションをサポートしている。同社はRTXの一部門として、新宇宙経済向けに信頼性が高く、手頃な価格の宇宙機およびコンポーネントを提供している。親会社のRTXは2025年の売上高が880億ドルを超え、18万人以上の従業員を擁する防衛・航空宇宙企業である。
出典: SpaceNews
