月面着陸時のエンジンプルーム対策、NASAが大型真空チャンバーで本格検証開始

月面着陸の際、着陸機のエンジンが放出するガスが月面の塵や岩石をどのように巻き上げるかを検証する試験が、NASA ラングレー研究センター(バージニア州ハンプトン)で本格的に始まった。直径60フィートの球形真空チャンバーを使用した「プルーム・サーフェス・インタラクション(plume-surface interaction)テスト」は、月への有人帰還計画アルテミス IV(2028年予定)と月面基地の開発を控えるNASAが、着陸時の危機的状況を理解するために実施している。

試験責任者のアシュリー・コルズン氏はNASA ラングレーで、この試験を「真空チャンバーで実施する同種のテストとしては最も複雑なもの」と述べた。着陸機がレゴリス(月の表土)を移動させながら着陸する際、巻き上がった物質の一部が着陸機本体に衝突し、残りのものが周囲のペイロード、科学実験機器、そして将来的にはローバーや他の資産に向かって飛散することになる。こうした物理現象を理解することが、乗員の安全とミッションの成功を確保するうえで極めて重要だとコルズン氏は指摘している。

エタン燃焼ノズルで月面環境を再現

試験ではエタンノズルを使用して、模擬月面の土壌に向けて燃焼プルームを発射する手法が採られている。生成される膨大なデータは、研究者が予測モデルを改善し、宇宙機器の設計に影響を与えるための重要な資料となる。

当初は2024年12月に報道された本試験は、2026年8月26日に新たなテスト段階への進展が確認された。新しい動画画像と写真を含む最新の試験実行記録が、NASAとその商業パートナー企業の月面着陸科学の理解を深めるために活用されている。

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出典: NASA Breaking News