太陽系外惑星の大気解明へ、NASAの新ミッション「パンドラ」が観測開始

太陽系外惑星(exoplanet)の大気成分を詳しく調べるため、NASAの新しいミッション「パンドラ」が観測を開始した。パンドラは天体物理学先駆者プログラム(Astrophysics Pioneers program)を通じてNASAが打ち上げた初の衛星で、太陽系外惑星とそれを周回する母星の独特な観測データを取得している。

星の光の影響を分離する課題に挑む

パンドラが取り組む最大の課題は、母星からの光が太陽系外惑星の大気観測にもたらす影響の解明である。NASAゴダード宇宙飛行センター(メリーランド州グリーンベルト)のプリンシパルインベスティゲータ、エリサ・キンタナ氏は、「現在、星の光がどの程度、太陽系外惑星大気の組成測定に影響を及ぼしているかを確実には把握できていない」と指摘する。パンドラはこの問題に対処するため、専用の観測プログラムを備えた設計になっており、大気に含まれるヘイズ(靄)やクラウド(雲)、水の有無を含む少なくとも20個の太陽系外惑星の大気構成を決定する予定である。

ジェイムズ・ウェッブとの連携で次世代観測を支援

パンドラの観測結果は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による測定値の解釈や、将来の居住可能世界探査ミッションの基礎となる知見を提供する。特に注目すべきは、パンドラに搭載された近赤外検出器がもともとジェイムズ・ウェッブ用に開発されたスペア部品であることだ。このように既存技術を活用しながら、太陽系外惑星の大気分析という新たな課題解決に貢献する設計となっている。

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出典: NASA Breaking News