国際宇宙ステーションの故障アンテナ撤去、交換作業は時間不足で断念

NASAのアニル・メノン宇宙飛行士とヨーロッパ宇宙機関(ESA)のソフィ・アデノ宇宙飛行士は、2026年8月18日の米国東部夏時間午後2時52分、国際宇宙ステーション(ISS)のクエストエアロックから帰還し、ハッチを閉じて再加圧を開始した。6時間23分に及んだ船外活動を終えたこの日のミッションは、282番目のISS組立・保守関連EVA(船外活動)、今年通算5番目の活動だった。

メノン飛行士にとっては2回目、アデノ飛行士にとっては初の船外活動となり、アデノ飛行士はフランス人女性として初めて宇宙空間に出た。ISSの船外活動の累積時間は1998年の宇宙ステーション組立開始以来、現在74日10時間44分に達している。メノン飛行士の個人累計は12時間50分である。

故障アンテナの撤去に予想以上の時間

メノン飛行士とアデノ飛行士は宇宙・地上間通信用アンテナ(SGANT)の故障ユニットの撤去に成功した。しかし、電力およびデータケーブルの解放、アンテナのジンバルアセンブリーへのロックピンの取り付け、ブーム部からのボルト解除といった作業が予想以上に時間を要した。たとえ相応の力を込めてラチェットレンチを操作しても、微小重力環境での細かな作業は地上での見積もり以上に難航したことになる。

交換作業は延期へ

結局、ミッションコントロール(地上管制官)は船外活動者らに時間的余裕がないと判断した。故障したアンテナを恒久保管場所へ移動させることも、予備アンテナを取得して新たに取り付けることもできず、作業は中断されることになった。当初の計画では両方の作業を終える予定だったが、実行には至らなかった。

関連動画

出典: Spaceflight Now