NASAの Swift 天文台、20年超の科学観測を終了——大気圏再突入を間近に控える
高度275キロメートルという低軌道へ落下したNASAのニール・ゲーレルス Swift 天文台(Swift Observatory)が、10月20日に最後の観測を実施し、科学ミッションの終了を迎えた。この高度では大気抵抗が強まり、搭載された望遠鏡が天体を継続的に観測することが不可能になったためだという。地球大気圏への再突入は今後数週間以内に起こるとみられている。
設計寿命の10倍以上、宇宙天文学に革新をもたらした 20年超
Swift は当初、2年間の主要ミッション期間として計画されていた。しかし実際には当初の設計寿命をはるかに上回る10倍以上の期間、つまり20年を超える長きにわたって稼働し続けた。NASA本部 天体物理学部門のショーン・ドマゴル・ゴールドマン部長は、この成果を「国家への信じられないほどの投資収益」と評価している。
その間、Swift は宇宙の変化する姿を理解する上で重要な役割を果たし、急速な観測応答能力の重要性を示す宇宙天文学の革新に貢献した。複数波長にわたる観測データの膨大なアーカイブを遺すことになり、これらのデータは今後数十年にわたって新たな発見の源泉となる見込みだ。
Swift の後継体制——NASA の既存望遠鏡ネットワークで急速応答を維持へ
ドマゴル・ゴールドマン部長は、Swift が閉じた後の宇宙現象への急速応答体制について言及した。市場での急速打ち上げ能力から効率的で革新的な新規ミッションまで、NASA の既存宇宙望遠鏡群の利用と強化の可能性を現在、検討中だという。Swift が開いた観測手法の継承と拡張は、宇宙現象の謎を解き明かすための今後の重要な課題となる。
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