宇宙での血液変化を解明へ Crew-13搭乗員が生体医学研究を実施

SpaceX Crew-13ミッションの国際宇宙ステーション滞在中、搭乗員たちは一連の生体医学および人間パフォーマンス調査に従事することになった。なかでも注目されるのが、宇宙飛行が血流と凝固に及ぼす影響を調べる新たな共同研究である。このミッションには、ロスコスモスのセルゲイ・テテリャトニコフ、NASAのルーク・デレイニーとジェシカ・ワトキンス、カナダ宇宙庁(CSA)のジョシュア・クトリックが搭乗予定とされている。

2026年4月30日、SpaceX社カリフォルニア州ホーソーン本社でのプリフライト訓練では、4名の搭乗員が圧力服を身に纏いドラゴン宇宙船の模型内で撮影されている。

欧宇宙機関と協力し、血流研究を深化

NASAが実施する調査項目は多岐にわたる。乗組員の手動操縦技能の検証、宇宙飛行による視覚と脳の変化に対抗する方法の評価、将来のミッションに向けた重要な健康データの収集、帰還時に宇宙飛行士が受ける加速度の測定といった内容が含まれている。最後の項目は、帰還用ハードウェアと手順の改善に役立つ情報として位置付けられている。

なかでも欧州宇宙機関(ESA)との新たな協力プロジェクト「Venous Haemostasis」は、宇宙での血流に関する従来の研究を基礎としている。両宇宙機関の研究力を組み合わせることで、血液採集の頻度を減らしながら、微小重力が血液凝固と循環にもたらす影響をより詳しく理解できるようになるという。分析測定結果を統合することで、データの質を高めつつ搭乗員への負担軽減を実現する狙いがある。

無重力状態での血流異常に焦点

Jason Lytleら研究チームによれば、「宇宙では無重力状態により、宇宙飛行士の静脈内の通常の血流が乱れる可能性がある」という。この知見は、長期宇宙滞在に伴う生理的な課題に対する理解を深めるための重要な手がかりとなる。Crew-13ミッションを通じて得られるデータは、将来の有人宇宙探査ミッションの安全性と効率性の向上に直結する知見をもたらすと期待されている。

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出典: NASA Breaking News