コクーン星雲が見せる「彗星のような姿」—広視野で捉えた星形成領域
はくちょう座の高い空に広がる約2度の星野の中に、一つの個性的な天体が浮かび上がる。カタログ番号IC 5146で知られるコクーン星雲だ。この星形成領域の中心部は明るく輝く放射星雲と反射星雲を伴い、その左側には暗い星間塵の雲が長く伸びている。その全体の様子が彗星を連想させる形状をしている。
10光年の「頭部」と100光年の「尾部」
コクーン星雲の構造は、その比喩的な名前以上に多くを物語っている。中央の明るい部分は約10光年の広がりを持つ一方で、左側に延びる暗い塵の尾部はおよそ100光年に及ぶ。両者は地球からおよそ2,500光年の距離に位置する。
星雲の中心付近には明るい星が存在し、この星が周囲のガスを照らし、空洞を掘り出すエネルギー源となっているとみられる。一見して暗く見える尾部の細長い塵のフィラメントは、可視光線では光を遮るが、その内部には形成途上の星々が隠されている。
カリフォルニア砂漠での撮影
この画像は2026年7月、アメリカ合衆国カリフォルニア州のデスバレーから撮影されたものである。NASAの「今日の天文画像」(APOD)に掲載されるこの作品は、天文学者による解説とともに、宇宙の営みを視覚的に記録している。
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