太陽の1年の軌跡を映す—スコットランドの古代石圏上に浮かぶ「アナレンマ」
毎日同じ時刻に同じ場所から太陽を撮影したら、その位置はどう変わるのだろうか。この問いへの答えが「アナレンマ」(analemma)である。1年間を通じて同じ地点、同じ時刻に撮った複数の画像を重ね合わせることで、太陽の見かけ上の軌跡が浮かび上がる。
スコットランド北西部の外ヘブリディーズ諸島に位置するカラニッシュ村近くでは、正午ごろに数日おきの撮影を実施し、このアナレンマが作られた。前景に映る「カラニッシュ・ストーンズ」は、人類の青銅器時代にあたる紀元前2700年頃に築造された石造建造物である。この古代石圏が天文学的な役割を担っていたかどうかは、現在のところ不明とされている。
地軸の傾きと楕円軌道が生み出す8の字
アナレンマが特徴的な8の字形を示す根本的な原因は、地球自転軸の傾きと、太陽を公転する地球軌道の楕円性にある。至点(冬至・夏至)では、太陽はアナレンマの最上部または最下部に位置する。カラニッシュで撮影された画像は12月の冬至付近で取得されたため、太陽は図形の下端に近い位置に表れている。
一方、春分・秋分の時期はアナレンマの中央を通るわけではなく、交点ではない別の中点を示す。撮影当時から2日後には秋分が訪れ、地球全体で昼と夜の長さが等しくなる「等夜」の時期を迎えることになる。
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