真昼間の金星が月に隠れる――2026年、北米で観測された珍しい天文現象
6月17日、アメリカとカナダの一部地域の空を見上げた観測者たちは、月が金星の前を通過する稀な現象を目撃した。金星食(きんせいしょく)と呼ばれるこの天文現象は、月が地球から見た別の天体の前を通ることで、その天体を一時的に隠す現象である。NASA本部のメアリー・W・ジャクソン・ビルディング(ワシントン)から撮影された画像には、月に消えていく金星の姿が捉えられている。
注目すべきは、この現象が昼間に観測されたという点である。通常、月食や金星食といった天文現象は夜間に観測されることが多いが、この日のイベントは日中に起きたため、条件さえ整えば肉眼での観察が可能だった。
2026年は金星食が相次ぐ年
今回観測された現象は、2026年に起こる3度の金星食のうち最初のものである。北米での観測後、さらに2度の機会が訪れる。9月14日にはアジア、アフリカ、ヨーロッパ、ロシア西部の一部地域から金星が月の背後に消える様子を見ることができる。その後、11月7日に3度目の現象が南米南部で観測可能となる予定である。
金星食がこのように複数回連続して起こることは珍しく、2026年は天文ファンにとって好機の年となりそうである。
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