ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡、8月30日打ち上げへ—暗黒物質・暗黒エネルギーの謎に迫る新ミッション
NASAのナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡の打ち上げが、現地時間8月30日日曜日午前7時26分(EDT)に予定されている。打ち上げはケネディ宇宙センター内のLC-39Aから実施される予定で、SpaceXのファルコン・ヘビーロケットが使用される。フロリダのケネディ宇宙センターペイロード・ハザーダス・サービシング・ファシリティでは、8月21日にローマン宇宙望遠鏡がペイロード・フェアリング内に格納された。このエンカプスレーション処理は、ロールアウト、上昇段階、飛行初期の各段階で機体を保護する役割を果たす。
宇宙天文学の礎を築いた先駆者の名を冠した望遠鏡
本ミッションの名称は、NASAの初代天文学主任であるドクター・ナンシー・グレース・ローマン(1925–2018)にちなんで付けられた。ローマンは、地球の大気圏外から宇宙を研究でき、かつそのデータを科学コミュニティ全体で共有できるという、宇宙ベース天文台のコンセプトを強力に推進した人物である。ハッブル宇宙望遠鏡の「母」として知られる彼女だが、その影響はハッブルにとどまらない。NASAの大型宇宙天文台計画全体の推進力となり、ハッブル、チャンドラX線天文台、運用を終了したコンプトン・ガンマ線天文台およびスピッツァー宇宙望遠鏡といった複数の主要な観測施設を統括する役割を果たしている。
ダークエネルギーとダークマターの謎に挑む科学的目標
ローマン宇宙望遠鏡は、暗黒エネルギーと暗黒物質の研究、惑星系の統計的センサス実施、さらには広範な天体物理学研究の実現を目指している。広大な視野を有する本ミッションは、宇宙の根源的な謎に迫る一連の科学的成果をもたらすとみられる。
関連動画
