ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた「宝の箱」─カリーナ星雲の謎めいた天体
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)が2026年8月6日に赤外線で撮影したカリーナ星雲(Carina Nebula)の画像に、「トレジャー・チェスト」と名付けられた珍しい天体が映り込んでいる。この領域は恒星が生まれる場所として知られ、宇宙的崖(Cosmic Cliffs)という著名な構造も存在する。
彗星状の外観を持つ孤立した天体
トレジャー・チェストの正体は、彗星状球状体(cometary globule)という種類の天体だ。濃密で暗い頭部と掃くように伸びた尾を特徴とする、ガスとダストの孤立した雲である。この独特な形状が、宝箱を連想させるという想像力豊かな命名の由来となっている。
カリーナ星雲という星形成領域の中に存在するトレジャー・チェストの詳細な構造を、ウェッブ宇宙望遠鏡の高い観測能力がとらえることに成功した。この観測画像はNASA、欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙庁(CSA)の共同によるもので、M・ライター(M. Reiter)による研究が基となっている。
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