金色に輝く皆既日食――スペインで観測された珍しい太陽コロナ

スペインの観測地からコロナが金色に見えた。通常、太陽コロナ(corona)は白色で観察されるが、先週の皆既日食ではスペイン観測者の一部が珍しい金色のコロナを目撃した。この現象は、日食の幾何学的条件と大気の状態が重なった結果だ。

地平線に沈む太陽がもたらした色の変化

スペインでの日食は、太陽が地平線近くにある低い位置で皆既状態を迎えたことが決定的だった。太陽がこれほど低い高度にあると、光が大気を通る道のりが大幅に長くなる。結果として、青色光が大気によって散乱され、相対的に赤・黄色系の波長が優位になるメカニズムが働く。

森林火災の煙が作用した追加フィルター

大気中の散乱だけでは説明できない異常な金色の深さは、別の要因から生まれた。近隣の森林火災から発生した異常な量の煙が、大気中に存在していたのだ。この煙はさらに追加的なフィルターとして機能し、残存する青色系の色調をさらに散乱させることで、すでに金色に傾いていた光をさらに深い黄金色へと変えたと考えられる。

ベナベンテ(Benavente)、スペインから撮影された本画像は、複数露出をHDR処理したもので、この金色の現象をとらえている。一方、太陽の左縁で浮かぶ水素発光プロミネンス(hydrogen-glowing prominence)は、金色の光の中でも元の明るいピンク色を保ち続けたと記録されている。

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出典: NASA Breaking News