欧州宇宙機関(ESA)と日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発したベピコロンボ(BepiColombo)探査機が、2026年6月24日に水星到着に向けて太陽電気推進(Solar Electric Propulsion)システムを停止します。この青白く光るイオンエンジンは、2018年の打ち上げ以来、長年にわたってミッションを支えてきました。
7年間の航行を支えた推進システム
ベピコロンボの特徴的な青い輝きは、キセノンガスをプラズマ化して加速する太陽電気推進によるものです。この低推力システムは、従来の化学ロケットよりも燃料効率が格段に優れており、地球から水星への長距離航行に最適とされてきました。2018年10月の打ち上げから約8年近くにわたり、探査機は着実に水星へ接近してきました。太陽に近づくにつれて太陽パネルの出力は増加し、推進システムは効率的に機能してきたとみられます。
水星到着直前の態勢転換
推進システムの停止は、ベピコロンボが水星の強力な引力圏に入ることを意味します。ここからは化学推進による軌道調整が主体となり、最終的な捕捉軌道への投入が行われます。探査機に搭載された日本製の水星表面成分分析装置も含む科学機器群は、すでにこの瞬間を待ち続けてきました。水星の謎に満ちた磁場や地質構造の解明へ向け、本格的な観測活動が間もなく開始される段階です。
欧州と日本が協力して実現させた最先端の宇宙探査技術は、人類の太陽系理解を大きく前進させることになるでしょう。
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