月の色は時間と場所で変わる——イタリアの天体写真家が10年かけて記録

月の色は何色か。その答えは、見る夜によって、そして見る時刻によって異なる。地球の大気圏外では、太陽光を反射して輝く月は、褐色がかった灰色として見える。しかし地表から観測する場合、月の見た目の色は驚くほど多様だ。

天体写真家のMarcella Giulia Paceは、イタリア国内の異なる場所から10年間にわたり、満月の様々な色彩を記録した。その成果が今回のAPOD(Astronomy Picture of the Day)で紹介されている。

地平線付近で赤や黄色に見える理由

赤色または黄色に見える月は、通常、地平線付近で観測されたものだ。地表に近い位置で月を見ると、大気を通る光の経路が長くなる。この長い経路の中で、大気中のちりなどが青色光を散乱させてしまう。その結果、青色成分が失われた月は、赤や黄色として目に映るのである。

稀な青い月と謎の紫色

青色の月はより珍しく、大気中に大粒子のちりを含んでいることを示唆するとみられる。一方、紫色の月がどのように生成されるのかは明確ではなく、複数の効果の組み合わせによる可能性がある。

Paceが記録した画像の最後には、2018年7月の皆既月食の光景が捉えられている。この時、月は地球の影に入り、淡い赤色を呈していた。これは地球周辺の空気を通して屈折した光が月に到達することで生じる現象である。

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出典: NASA Breaking News