NASAの火星探査機キュリオシティが標高1キロ到達、火口床を振り返る
NASAの火星探査機キュリオシティが、ゲール・クレーター(火口)の床から標高1キロメートルに到達するという任務上の大きな節目を迎えた。8月26日(火星時間で第4,996ソル)にこの高度に達し、9月5日(第5,006ソル)に撮影した画像では、はるか下方に広がるクレーター床と地平線上のクレーター縁を見下ろす景観が捉えられている。
12年にわたる登攀の記録
2014年から今日まで、キュリオシティはゲール・クレーター内に聳える山シャープの麓を登り続けている。シャープは標高5キロメートル(約3マイル)に達する巨大な山で、今回の1キロメートル達成は、その長期の探査活動における重要な通過点を意味する。
地質の謎を解き明かす手がかり
撮影された画像には、手前に砂の尾根が横切り、右側にはキュリオシティの右前輪が刻んだ溝が写っている。この尾根内の地質的な層構造、砂粒の大きさ、組成といった詳細は、この地形がいかにして形成されたのかを理解するための重要な手がかりとなる。
この画像はマストカメラ(Mastcam)で撮影された95枚の個別画像を組み合わせたパノラマであり、色調は地球上で人間の目が見たのと同じ光の条件に調整されている。キュリオシティはNASAジェット推進研究所(JPL)によって建造され、カリフォルニア州パサデナのカルテック(Caltech)が同研究所を統括している。
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