キュリオシティ、火星の岩石採取から化学分析へ——「バスク湖」採掘地点での最新活動

火星探査ローバー・キュリオシティが、採掘孔周辺に残された岩石の粉末(テーリング)の分析に集中する1週間を過ごした。2026年10月1日の地球計画日(Earth planning date)に報告されたこの期間、キュリオシティの活動は火星科学実験室(Mars Science Laboratory)ミッションの名にふさわしい本格的な岩石分析へとシフトしている。

「バスク湖」採掘地点での分析開始

左ナビゲーションカメラ(Left Navigation Camera、Navcam)で捉えられた「バスク湖」採掘孔とその周辺の写真は、2026年9月24日(火星日5024日)に撮影された。採掘孔の近くに小さな盛り上がりとして見える粉末の堆積が、これからの分析対象となる。キュリオシティが単なる移動・観測の続行から立ち止まって採掘を実施するとき、同ローバーは火星の岩石をCheMin(化学・鉱物分析装置)とSAM(Sample Analysis at Mars、火星サンプル分析装置)を使って詳細に調べる機会を得るのだ。

この週間の活動は、「バスク�tyler」採掘孔から採取したサンプルのCheMin分析を完了させ、SAM装置の次段階の分析準備を整え、SAMチューナブルレーザー分光計(TLS)によるサンプル分析を実施することに焦点が当てられた。CheMinの分析データは、その後の作業の鍵となる位置付けにある。

多角的な観測と化学分析の組み合わせ

Mastcam(マストカメラ)とChemCam(ケムカム)のモザイク画像取得、ChemCamとAPXS(アルファプロトン・エックス線分光計)による化学分析、MAHLI(火星ハンドレンズイメージャ)とMARDI(火星下方イメージングカメラ)の画像撮影、そしてREMS(ローバー環境観測マスト)、RAD(放射線測定器)、DAN(動的中性子検出器)による系統的な測定が、キュリオシティの通常の活動の大部分を構成している。これらの多様な機器による観測と、今回のような掘削による直接的なサンプル分析が組み合わさることで、火星の地質を包括的に理解する取り組みが進行している。

関連動画

出典: NASA Breaking News