エチオピアの首都アディスアベバで、NASA の Multi-Angle Imager for Aerosols(MAIA)ミッションが展開した10個の大気センサーにより、同市の大気汚染について過去にない詳細な実態把握が進んでいる。3年間にわたるこれらセンサーの観測によって、直径2.5マイクロメートル以下の粒子状物質である PM2.5 の測定が行われてきた。

黒色炭素がもたらす健康への脅威

アディスアベバの大気汚染において、黒色炭素(煤塵)は粒子状汚染の重要な成分である。研究により、この物質は低出生体重、脳の発育障害、呼吸器疾患、および早期死亡率の上昇と関連付けられている。エチオピアでは、ディーゼル車、火災、その他の燃焼源が黒色炭素の一般的な発生源となっている。

時間帯と季節による大気汚染の変動パターン

MAIA センサーの詳細な測定データから、アディスアベバの大気汚染が時間帯と季節によって大きく変動することが明らかになった。監視ステーション間で測定された空気質は、毎立方メートルあたり20~40マイクログラムの範囲で変動し、最も濃い赤色で示される地点が最悪の空気質を示す。朝夕の通勤ラッシュや祝日の行事に伴う汚染スパイクが観測されている。

MAIA ミッションによって得られた知見は、米国を含む世界中の都市における大気汚染対策に関連する情報として活用される見通しである。

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出典: NASA Breaking News