象の鼻のような宇宙塵の姿 ケフェウス座の複合星雲IC 1396
20光年を超える長さで宇宙空間に伸びるエレファント・トランク星雲(vdB 142)は、ケフェウス座の方向に位置する若い星の集団を含む放射状星雲IC 1396の内部で、まるがいった象の鼻のような姿で存在している。米航空宇宙局(NASA)の天文学画像サイト「Astronomy Picture of the Day(APOD)」が2026年8月20日に紹介した観測像から、この構造の詳細が明らかになった。
20光年の宇宙塵の塊が描く奇妙な形状
IC 1396複合体は地球から約3,000光年の距離にあり、天球上で5度を超える広大な領域に広がっている。その中に存在するエレファント・トランク星雲は、20光年以上の長さを持つ冷たい星間塵とガスから構成されている。詳細な望遠鏡観測によって、明るく後方に掃き払われた山稜や、この領域に豊富に存在する星間塵とガスのポケットが捉えられている。
原始星を隠す暗い腕状の雲
見た目は象の鼻のような形だが、実は星形成の材料となる物質に満ちた構造である。暗い腕状の雲は星形成の源となる物質を含んでおり、その内部には原始星が隠れている。観測視野の上下を貫く像は約1度の幅で捉えられており、これは満月2つ分の見かけの大きさにやや満たない範囲だ。著作権はEddie Sgarbossaに帰属し、NASA傘下のゴダード宇宙飛行センター(GSFC)とミシガン工科大学による運営サービスで公開されている。
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