NASAの軌道上天文台スウィフト(Swift)の運用寿命延長を目指すリブースト(軌道上昇)ミッションが、姿勢制御システムのトラブルに直面しています。2026年7月29日、同機関が現在の状況について明らかにしました。
ミッション遂行中に生じた制御システムの異常
スウィフトは2004年の打ち上げ以来、ガンマ線バーストや超新星の観測を続けてきた重要な天文衛星です。軌道減衰による機能停止を回避するため、大気抵抗の影響を受ける低い軌道から衛星を引き上げるリブースト計画が実施されていました。ところが、このミッション中にスウィフトの姿勢制御装置(Attitude Control System)が予期しない問題を引き起こしたとみられます。衛星の正確な向きを保つこのシステムは、観測精度に直結する重要な機能です。
復旧作業と今後の見通し
エンジニアチームはトラブルの原因特定と復旧に当たっています。姿勢制御の異常は、燃料消費量の増加や観測能力の低下につながるため、迅速な対応が求められる状況です。スウィフトは既に20年以上の運用期間を経ており、ハードウェアの経年劣化も考慮する必要があります。NASA関係者の説明によれば、バックアップシステムの確認と段階的な復旧プロセスが進められているとのことです。
同衛星がこれ以上の軌道低下を避け、科学観測を継続できるかどうかが焦点となります。今後の対応状況についてNASAからの詳細な発表が期待されます。
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