NASAの系外惑星探査衛星TESS(全天トランジット系外惑星探査衛星)が、極めて低密度の「ふわふわな」惑星を複数発見したことが明かになった。これらの惑星は従来の理論では説明しきれない特異な物理特性を持つとみられ、惑星形成メカニズムの理解を大きく変える可能性を秘めている。

解き放たれた謎の惑星たち

TESS観測チームが報告した「最もふわふわな惑星(puffiest planets)」とは、恒星の周りを公転する系外惑星の中でも極めて低い平均密度を示す天体群を指す。同じ大きさの惑星であっても、その質量が予想より大幅に軽いケースが相次いで検出されている。水のような軽い物質で構成されているか、あるいは異常に厚い大気層に包まれている可能性が高い。従来のモデルでは、このような天体の存在確率は非常に低いと考えられていた。

惑星形成理論への挑戦

天文学者たちは、これらの低密度惑星の発見によって、惑星がどのように成長・進化するかについて根本的な再検討を迫られている。木星型ガス惑星と岩石惑星の境界領域に位置する「スーパーアース」や「ミニネプチューン」の内部構造が、従来想定されるより複雑であることが示唆されている。磁場や内部熱、あるいは恒星との相互作用が、大気の散逸過程に予想外の役割を果たしているとも考えられる。

今後、スペクトロスコピー観測などを通じた詳細な大気組成の分析が急務となっている。

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