火星探査車キュリオシティが「ナスカ」地点でのドリル作業に準備

NASAの火星探査車キュリオシティは、次のドリル対象地点「ナスカ」の詳細な観察を進めている。火星手持ちレンズ撮像装置(MAHLI)で撮影されたこの地点の画像には、円盤状の結晶形成と推定される物質が豊富に存在する様子が映し出されている。同時に装着ブラシ(DRT)で掘り起こされた痕跡も確認できる。

複合焦点技術による高解像度観察

火星の表面データを詳しく調べるため、キュリオシティはMAHLIのオンボード焦点処理機能を活用した。この方法は異なる焦点位置で同じ対象物を複数回撮影し、それらを合成することで、複数の特徴を一枚の画像に捉えるものだ。焦点深度を工夫することで、ナスカ地点の複雑な地質構造を正確に記録できる仕組みである。

MAHLIは探査車の先端にある機械腕のターレット部に搭載されており、微細な地質試料の観察に欠かせない装置となっている。撮影は2026年10月18日(火星太陽日5048日目)の12時19分51秒UTCに実施された。

バスク湖キャンペーンからの移動

キュリオシティは先の掘削キャンペーン「バスク湖」の完了後、「チウ・チウ」岩塊からわずか数メートル離れた地点に移動している。チウ・チウ自体はドリルに適さなかったが、その先にある地点がドリル対象として選定されたと考えられる。

この記事はNASAゴダード宇宙飛行センターの惑星科学者ルーシー・リムによって執筆され、2026年10月16日(地球時間)の計画に基づいている。

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出典: NASA Breaking News