NASAが科学ミッション選定プロセスを刷新——「競争モデル2.0」で開発期間短縮へ
NASAの科学部門が、長年の課題だったミッション開発の遅延と非効率性に対処するため、抜本的な改革に踏み出す。10月26日に開かれるNASA科学タウンホール(NASA本部からのオンライン配信)で、新しい「競争モデル2.0」(CM 2.0)が公表される予定だ。
この改革の背景には、科学コミュニティからの強い要望がある。これまでのミッション選定プロセスでは、優れたアイデアを実現に向けて進めるうえでの負担が過大であり、ミッションコンセプトが現在の2段階プロセスを経て前に進むまでに何年もの時間を要してきた。その過程では契約管理上の課題、予測不可能性、そして資金不足といった問題が頻繁に生じていた。
管理者主導で競争プロセスを簡素化
NASA管理者のジャレッド・アイザックマン(Jared Isaacman)は、科学ミッション部門(Science Mission Directorate)に行動を起こす権限を与え、ミッション選定プロセスをより円滑で効率的、かつ実効的に機能させるよう指示した。具体的には、科学の成果提供を加速し、長期的な競争プロセスに費やされる時間と資源を削減すること、そしてNASA科学のあらゆる部門にわたる最優先ミッションに対して、可能な限り迅速かつ廉価に資金を集中させることが求められている。
段階的実装と継続的な改善
科学部門は、変更の実装に時間を要するものもあることを認識している。改革措置は段階的にロールアウトされ、慎重に検討されたうえで、コミュニティからの意見を踏まえて改善されていく予定だ。一方で時間的な緊急性も存在し、NASA科学は予測可能性を備えた優れた科学成果の提供を最重要課題として進める姿勢を示している。
