赤外線で宇宙の謎に迫る——NASAの次世代望遠鏡PRIMAが開発段階へ

遠赤外線観測により宇宙の歴史と進化を探る新たなミッションが、開発の重要な段階に進むことになった。NASAは9月24日、「PRIMA(Probe far-Infrared Mission for Astrophysics)」が次の開発フェーズに進むことを発表した。このプロジェクトは、NASAの長年続く探査機計画(Explorers Program)の中で新たに設立された「Probe Explorers」というミッションクラスの第1号に位置づけられている。

科学ミッション部(Science Mission Directorate)の関係者であるNicky Foxはこのミッションについて、「PRIMAは深い宇宙への次の窓となるだろう。星や惑星の形成、ブラックホール、そして地球の水がどのようにしてもたらされたのかといった秘密を明かす力を持っている」とコメントしている。

フェーズBへの進展と開発スケジュール

PRIMAはPhase B(フェーズB)に進むことが決定された。この段階では、ミッションの予備設計と技術開発がさらに進められることになる。その後、技術的・プログラム的・費用面での実績に基づいた確認審査を経た上で、Phase C(実装段階)への着手準備が進む見通しだ。

実現した場合、PRIMAの総プロジェクト経費は12億ドルを上限とする(打ち上げ費用等は別途)。望遠鏡の打ち上げは2033年を目標としており、計5年間の運用が予定されている。

ジェイムズ・ウェッブとラジオ天文学の橋渡し

PRIMAは5.9フィート(約1.8メートル)の望遠鏡を備え、遠赤外線領域の深い観測調査を実施する計画だ。その特徴は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)といった既存の赤外線観測施設と、ラジオ望遠鏡との間の観測領域を補う役割を果たすことにある。遠赤外線領域でのみ放出される放射エネルギーを研究することで、現在のガップを埋める独特な観測能力が期待されている。

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出典: NASA Breaking News