ヒマワリ畑から捉えた皆既日食

2026年8月12日、スペイン北西部の町サン・ミラン・デ・ロス・カバジェロスで、NASAの撮影家ビル・イングールスが貴重な一瞬を捉えた。月が太陽と地球の間に正確に一直線に並び、昼間の空に奇異な光景が広がったのだ。この町はレオン南方約40キロメートルに位置し、皆既日食の通路内に入った数少ない陸地の一つとなった。

撮影地に選ばれたのは、テーマにぴったりのヒマワリ畑。そこからスペイン北部の広い地域を見守るスカイウォッチャーたちが、月の影(本影)がスペイン上空を横切る瞬間を目撃することになった。皆既日食が見られるのは極めて稀な機会であり、通常は太陽の活動的な外層大気であるコロナ(corona)が見えることはない。その日だけは、月による太陽の遮蔽のおかげで、このコロナが露わになるのだ。

スペイン北部に限定された観測の好機

グリーンランドとアイスランドの一部と共に、スペイン北部は今回の皆既日食の通路内に収まった数少ない陸地であった。レオンでの記録によると、部分日食は現地時間19時32分に始まり、21時22分に終了。太陽が水平線下に沈むわずか数分前に月の影が去っていったことになる。

ビル・イングールスが撮影した合成写真は、皆既日食の前、最中、後を記録したもの。日没が迫る中での観測という限定的な条件下でも、サン・ミラン・デ・ロス・カバジェロスのヒマワリ畑からは、自然と天文現象が織りなす劇的な景観が切り取られた。

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出典: NASA Breaking News