ブラックホールの内部に何があるのか—この根本的な疑問に対し、従来の物理学は明確な答えを持っていませんでした。ブラックホールの事象の地平線(horizon)の内側には特異点(singularity)が存在し、密度が無限大となる場所だとされてきたからです。しかし中国の理論物理学者2名が、この常識に異議を唱える新しい解を提示しました。彼らの理論では、ブラックホール内部には中性子星(neutron star)が丸ごと存在する可能性があるというものです。
特異点に代わる新たな可能性
ブラックホールの研究における最大の課題は、特異点での物理法則の破綻でした。この領域では密度が無限大に近づき、現在の物理学の枠組みでは何が起きているのかを説明することができません。これは宇宙物理学における最も満足のいかない答えの一つとされていました。中国の理論家たちが提案する新しいシナリオでは、ブラックホール内部に直径約12キロメートルの中性子星が完全な状態で存在すると考えられています。この中性子星の内部は通常の物理法則に従って振る舞うとみられます。
物理学の新たな地平線
もし黒い穴の中に星が存在するという仮説が正しければ、それは物理学の根本的な再考を促すことになるでしょう。従来、ブラックホール内部は物理法則が適用できない領域とされていましたが、この新しい解では内部構造が整然と存在する可能性が示唆されています。これまで謎とされていたブラックホール内部の実態解明に向け、理論物理学の分野で新たな議論が生まれることが期待されています。
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出典: Universe Today
