音符の形をした電波現象、超大質量ブラックホールの爆発が起源か——NASAのチャンドラが解明

NASAのチャンドラX線天文台(Chandra X-Ray Observatory)が、音楽の五線譜に描かれた「ト音記号」のような形状をした電波現象の起源を特定した。2026年10月14日に撮影された画像で、この「トレブルクレフ波(Treble Clef Wave)」と呼ばれる構造は、超大質量ブラックホールからの爆発的な放出と、その後に続く2つの銀河団の衝突によって生じたものと判明した。

五線譜そっくりの電波構造

チャンドラが観測した対象は、電波領域で視認される形状の独特さが注目される現象である。X線、赤外線、電波の複合観測データを組み合わせることで、研究チームはこの音符にも見える構造の成因を追跡した。観測に用いられた赤外線データはUKIDSS-GPSから、電波データはASTRON/LOFARから提供され、これらの多波長観測により立体的な理解が可能になった。

ブラックホール爆発と銀河団衝突

研究チームが到達した結論は、トレブルクレフ波の形成には段階的なプロセスが関与していることを示している。まず超大質量ブラックホールからの爆発的な放出が発生し、その後に2つの銀河団同士の衝突が続くという一連の現象が、この特徴的な電波構造を生み出したと考えられる。チャンドラのX線観測能力により、これまでは詳細が不明だった宇宙現象の物理メカニズムが明らかになる形となった。

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出典: NASA Breaking News